医療事務のお給料って実際どうなの?

医療事務

「医療事務ってお給料安いって聞くけど、ほんと?」先日こんな質問をいただきました。

結論から言うと――安いことが多いです。

でも、働く場所や雇用形態によって、そこまで低くないケースもあります。これから医療事務を目指す方や、今の働き方にモヤモヤしている方にとって、お給料と責任のバランスは気になるところですよね。

医療事務・病院事務として働くとき、私は大きく4つの働き方があると思っています。

この記事では、医療事務の代表的な4つの働き方について、それぞれの給料水準と求められる責任の重さを比較しながら紹介します。

自分に合った働き方を見つけたい方、転職や就職を考えている方の参考になればうれしいです。

診療所やクリニックで正社員として働く

一番多いのがこのタイプです。地域の内科や歯科、小児科など、個人医院などで、受付や会計、レセプト業務を担当します。

月給は16〜20万円前後が一般的で、賞与はあっても1〜2か月分程度
「正社員」と言っても、小規模クリニックでは院長の個人経営なので、待遇にかなり差があります。

長く勤めれば信頼も得られ、昇給や役職のチャンスも。ただし基本給が低めなところが多いのが現実です。

決して高いお給料とは言えないけど、医療事務の平均的なお給料じゃないかな。

公的医療機関で働く

国立病院、県立・市立病院、厚生連などがこれにあたります。
求人によっては「臨時職員」「会計年度任用職員」などの非正規雇用もあります。

正規職員(公務員)なら、初任給は20万円前後+手当充実+賞与4か月分前後と、比較的安定しています。

ただし公務員枠で採用されるのは非常に狭き門。非正規だと時給1,000円〜1,200円程度のことも。

平均値でいうと一番お給料がいいんじゃないかな。その分責任も伴うけどね。公務員であれば収入も保障されているので、魅力的。

民間の中〜大規模病院で働く

医療法人が運営する総合病院などです。
正社員の場合、月給18〜23万円+賞与3〜4か月分と、医療事務の中では比較的待遇が良い方。

教育体制が整っていたり、キャリアアップ支援がある病院も。
ただし、忙しさや責任の重さもそれなりにあります。

同規模の公的医療機関より、お給料が低い場合が少なくないよ。

派遣会社に所属し、医療機関に派遣される

最近増えている働き方です。派遣スタッフとして医療機関に勤務します。
時給1,300円〜1,500円前後が相場で、月収で見ると20万円前後になることも。

ただしボーナスや福利厚生が弱く、交通費の扱いも会社によるので要注意。
期間限定の求人もあるので、安定性を求める人には不向きかもしれません。

最もお給料が低いかな…。でも、責任少なめ&勤務時間に融通が利くのがメリット!

お給料と責任の重さ

医療事務としての4種類の働き方、私の勝手な主観で、お給料と責任の重さをイメージ図にしてみました。反論は受け付けません(笑

どの働き方でも、給料と責任は比例しますが、同じだけ責任のある業務・立場であっても設立母体や雇用形態でお給料は大きく異なります。

結局、医療事務は「安いけど割り切れるかどうか」

どの事務仕事も大変だとは承知の上で…、やっぱり医療事務はお給料のわりには大変な仕事だと思います。

  • 診療報酬の知識
  • 患者の対応
  • レジ業務

など、忙しくて間違いが許されない、責任のある仕事です。しかし、一方で

  • 家庭と両立しやすい
  • 未経験から始めやすい
  • 安定して長く働ける

という面では魅力のある職種だと思っています。「お給料だけ」で判断するとがっかりすることもあるけれど、自分に合った働き方を見つけると、満足度は案外高いです。

医療事務は、「高収入」ではないかもしれませんが、働き方次第で自分に合ったバランスのいい選択肢が見つかる仕事です。

この記事が、これから医療事務を目指す方や、すでに働いていて「別の選択肢も知りたい」と考えている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

働き方に迷ったときは、「お給料」と「責任の重さ」、そして「自分が大事にしたいもの」を照らし合わせてみてくださいね。

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